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ガイド Matt Connor著者 Matt Connor

Claude Code で何ができる? 7つの実例と依頼文、できないこと

Claude Code で何ができるのかを7つの仕事で紹介します。コード理解、バグ修正、PR作成から CSV や Markdown の一括作業まで、日本語の依頼文と許可が必要な操作、利用枠、できないことを説明します。

Claude Code で何ができる? 先に答え

Claude Code は、ターミナルで日本語の依頼を受けて動く AI アシスタントです。手元のファイルを読み、書き換え、コマンドを実行します。主にプログラマー向けの道具です。ただし公式ドキュメントの日本語版には「Claude Code はどのディレクトリでも機能します」とあり、Markdown のメモや CSV のような普通のファイルにも使えます。よくある仕事は次の7つです。

  • 知らないコードベースを読ませて、構成を説明させる
  • バグの原因を探して直し、テストを実行して確かめる
  • 変更をコミットし、ブランチを作って PR(プルリクエスト)を出す
  • Markdown のドキュメントや議事録をまとめて整理する
  • CSV の表記ゆれをそろえて、整ったファイルを新しく作る
  • 大量のファイル名を、決めた規則で一括リネームする
  • SSH でつないだサーバーでログを読み、設定ファイルを下書きする

この記事では、仕事ごとに実際に入力する日本語の依頼文を示します。そのとき Claude Code が何を読むのか、どの操作で許可を求めるのかも説明します。最後に、できないことと利用枠についてまとめます。Claude Code の全体像は Claude Code とは何かを解説した記事で説明しています。インストールとログインの手順は、Anthropic の公式クイックスタートを見てください。日本語の公式ドキュメントもあります。

先に知っておくこと: 読むだけなら確認なし、編集と実行は確認あり

どの仕事でも、Claude Code の動き方は同じ仕組みで決まります。それが権限モード(permission mode)です。

Manual モード(設定値は default)では、Claude Code は読み取り専用の状態で始まります。作業ディレクトリの中のファイルを読むときは、許可を求めません。ls、cat、grep、find、wc、diff などの決められた読み取り系コマンドは、確認なしで実行されます。読み取り専用の使い方をする git コマンドも同じです。ファイルの編集と、それ以外のシェルコマンドの実行では、確認を求めます。確認が出たら、その1回だけ許可するか、以後もずっと許可するかを選びます。

ほかのモードもあります。acceptEdits モードでは、ファイルの編集は確認なしで通ります。mkdir、touch、mv、cp などのよく使うファイル操作コマンドも同じです。auto モードでは、分類器(classifier)と呼ばれる別のモデルが、あなたの代わりに操作を審査します。公式ドキュメントによると、現在のバージョンではターミナルと VS Code の対話セッションは auto モードで始まるのが標準です。使っているモデルや組織の設定で auto モードが使えない場合は、Manual モードで始まります。CLI では、セッションの途中でも Shift+Tab を押してモードを切り替えられます。仕組みは Claude Code の auto モードと権限の仕組みと、公式の権限モードのページで詳しく説明されています。

この記事で「確認が出る」と書いている部分は、すべて Manual モードが前提です。auto モードでは分類器が多くの確認を引き受けるので、同じ操作でも確認が出ないことがあります。公式ドキュメントは、auto モードについて「Auto mode reduces permission prompts but does not guarantee safety」(確認は減るが、安全は保証しない)と書いています。

1. 知らないコードベースの構成を理解する

依頼文の例です。1行が1つの依頼です。

このコードベースの概要を教えて
ここで使われている主なアーキテクチャのパターンを説明して
主要なデータモデルは何?
認証はどう処理されている?

公式ドキュメントの例は英語の「give me an overview of this codebase」です。上の4行は、その一連の例を日本語にしたものです。広い質問から始めて、細かい質問へ進めるのが公式の勧める順番です。

Claude Code がすること。 ファイル名の検索と、正規表現による中身の検索を使って、関係しそうなファイルを探します。そして必要な分だけ読みます。どのファイルを読むかを、あなたが前もって指定する必要はありません。実際にどのファイルを読むかは、プロジェクトによって変わります。

許可を求めるもの。 作業ディレクトリの中を読むだけなので、Manual モードでも基本的に確認は出ません。何も書き換えないので、初めて試す仕事に向いています。

もっと慎重に進めたいなら、プランモードで起動します。claude --permission-mode plan で始めると、Claude はファイルを読んで計画を提案します。しかし、あなたが承認するまで編集はしません。プロジェクト独自の用語集を作らせるのも、公式ドキュメントが勧める使い方です。

2. バグの原因を探して直し、テストで確かめる

依頼文の例です。

npm test を実行するとエラーが出る。原因を調べて直して

Claude Code がすること。 「失敗しているテストを直して」と頼んだときの流れを、公式ドキュメントは次のように説明しています。ドキュメント自身も「might」(たとえばこう動く)という書き方です。

  1. テストを実行して、何が失敗しているかを見る
  2. エラー出力を読む
  3. 関係するソースファイルを探す
  4. そのファイルを読んで、コードを理解する
  5. ファイルを編集して直す
  6. もう一度テストを実行して確かめる

許可を求めるもの。 手順1と手順6のテスト実行(npm test など)は、読み取り系コマンドではありません。そのため確認が出ます。手順5の編集でも確認が出ます。シェルコマンドに「以後も許可」を選ぶと、その許可はリポジトリとコマンドの組み合わせごとにずっと残ります。ファイル編集の許可は、セッションが終わるまで有効です。

コツは、直ったかどうかを確かめる手段を Claude に渡すことです。公式のベストプラクティスも、テストやビルドのように Claude が自分で実行できるチェックを渡すよう勧めています。テストがないプロジェクトでは、問題を再現するコマンドを依頼文に書いてください。

3. コミットして PR を出す

依頼文の例です。

変更内容がわかるメッセージでコミットして
feature/csv-export というブランチを作って
この変更で PR を作って

Claude Code がすること。 公式ドキュメントによると、Claude Code は git を直接扱います。変更をステージし、コミットメッセージを書き、ブランチを作り、PR を開きます。コミットは、あなたが頼んだときに行います。メッセージを書くには何が変わったかを知る必要があります。git status や git diff のような読み取り専用の git コマンドなら、確認なしで実行できます。

許可を求めるもの。 git commit、git push、gh pr create は読み取り系ではありません。そのため Manual モードでは、それぞれ確認が出ます。

GitHub を使うなら、gh CLI を入れておきます。公式のベストプラクティスによると、Claude は gh を使って Issue の作成、PR の作成、コメントの読み込みができます。gh がなくても GitHub API は使えます。ただし、認証のないリクエストはレート制限にかかりやすくなります。また Claude Code は、標準ではコミットや PR に、自分が関わったことを示す行を加えます。この表記は attribution 設定で変えられます。PR を出す前に、中身は必ず自分で読んでください。公式ドキュメントも、送信前のレビューを勧めています。

4. Markdown のドキュメントや議事録を整理する

ここからは、プログラマーでなくても使える仕事です。公式ドキュメントの日本語版には、こう書かれています。「ノートボルト、ドキュメントフォルダ、またはマークダウンファイルの任意のコレクション内で実行して、コードと同じ方法でコンテンツを検索、編集、再編成します。」

依頼文の例です。

このフォルダの議事録から決定事項だけを集めて、decisions.md に日付順でまとめて
すべてのファイルで、最初の見出しを「日付 会議名」の形にそろえて

Claude Code がすること。 フォルダの中の Markdown ファイルを検索して読みます。そして新しいファイルを作るか、既存のファイルを書き換えます。メモアプリの保管フォルダで使っても、Claude Code の設定フォルダ .claude/ はほかのツールの設定フォルダと衝突しません。これも公式ドキュメントに書かれています。

許可を求めるもの。 読むだけなら確認は出ません。decisions.md を新しく作るときと、既存のファイルを書き換えるときに確認が出ます。Claude のファイル編集ツールで行った変更はチェックポイントに記録されるので、あとから元に戻せます。

5. CSV の表記ゆれをそろえる

公式ドキュメントには、CSV 専用の手順はありません。これは、ファイル操作とシェルコマンドを組み合わせた、この記事独自の例です。

依頼文の例です。

customers.csv の日付を YYYY-MM-DD の形にそろえて、全角の数字と英字を半角にして。結果は customers_clean.csv に保存して、元のファイルは変更しないで

Claude Code がすること。 まず CSV を読んで、各列の中身を調べます。そのあと、ファイルを直接編集するか、小さなスクリプトを書いて実行します。どちらの方法になるかは決まっていません。

許可を求めるもの。 新しいファイルを作るときと、スクリプトを実行するときに確認が出ます。

注意点が2つあります。1つ目は、元のファイルを残すことです。チェックポイントが記録するのは、Claude のファイル編集ツールによる変更だけです。Bash コマンドやスクリプトで書き換えたファイルは記録されません。スクリプトが元のファイルを上書きすると、チェックポイントでは戻せません。だから、出力先を別のファイルにするよう依頼文に書きます。2つ目は文字コードです。ファイルの文字コード(UTF-8 か Shift_JIS か)がわかっているなら、依頼文に書いてください。

6. ファイル名を一括でリネームする

依頼文の例です。

scans フォルダの PDF を、ファイル名の中にある日付を使って「日付_連番.pdf」の形にリネームして。先に変更前と変更後の一覧を見せて、私が OK と言うまで実行しないで

Claude Code がすること。 フォルダの中身を一覧します。ls は確認なしで動きます。次に新しい名前の案を作り、mv コマンドか小さなスクリプトで名前を変えます。

許可を求めるもの。 Manual モードでは、mv の実行とスクリプトの実行で確認が出ます。

ここで特に気をつけたいのが acceptEdits モードです。公式のセキュリティのページによると、このモードでは作業ディレクトリの中の mkdir、touch、rm、mv、cp、sed が確認なしで通ります。削除コマンドの rm も含まれます。さらに、mv や rm は Bash コマンドなので、チェックポイントでは戻せません。大事なフォルダで試す前に、コピーを取るか git で管理してください。依頼文に「先に一覧を見せて」と書くのは、このためです。

7. SSH でつないだサーバーでログを読み、設定を下書きする

VPS のようなリモートのサーバーでも使えます。SSH でログインしたターミナルで claude を起動するだけです。SSH 経由の初回ログインでは、ブラウザが別のマシンで開くので、自動では戻ってきません。サインインのあとにブラウザに表示されるログインコードを、ターミナルの Paste code here if prompted に貼り付けます。また公式ドキュメントは、SSH を切っても作業が続くように、tmux か screen の中で claude を起動するよう勧めています。

ログは、パイプで非対話モード(claude -p)に渡せます。

sudo journalctl -u nginx -n 200 --no-pager | claude -p "このログに出ているエラーの原因として考えられることを説明して"

sudo がかかるのは journalctl だけです。claude はあなたのユーザーのまま動きます。

systemd のユニットファイルの下書きも頼めます。

~/myapp/server.js を常駐させる systemd ユニットの下書きを、このディレクトリに myapp.service として書いて。/etc には置かないで

Claude Code は、起動したフォルダの外(/var/log や /etc など)をファイルツールで読み書きする前に確認を求めます。下書きを /etc/systemd/system/ に置いて systemctl で有効にする作業は、中身を読んでから自分で行うのが安全です。サーバーで使うときの考え方は、VPS で Claude Code を安全に動かす方法にまとめています。

CLAUDE.md、スキル、MCP、フックを1行で

  • CLAUDE.md: プロジェクトのルートに置く Markdown ファイルで、Claude Code が毎回のセッションの最初に読みますが、強制力のある設定ではなく文脈として扱われます(公式ドキュメント)。
  • スキル(Skills): 手順を書いた SKILL.md ファイルで、Claude が必要なときに使うか、あなたが /skill-name で呼び出します(公式ドキュメント)。
  • MCP(Model Context Protocol): Claude Code を外部のツール、データベース、API につなぐオープンな標準で、外部の内容を取ってくるサーバーはプロンプトインジェクションの入り口になるため、信頼できるサーバーだけをつなぎます(公式ドキュメント)。
  • フック(hooks): Claude Code の決まったタイミングで必ず実行されるシェルコマンドで、CLAUDE.md の指示と違ってモデルの判断に頼りません(Claude Code のフックの仕組みと使い方)。

Claude Code にできないこと、気をつけること

あなたのユーザーと同じ権限で動く

Claude Code は、あなたのユーザーアカウントの権限で動きます。公式ドキュメントには、ビルドツール、git、パッケージマネージャー、スクリプトなど、あなたがコマンドラインでできることは Claude にもできる、と書かれています。作業ディレクトリの境界は、確認画面にすぎません。公式のセキュリティのページは、承認した Bash コマンドはあなたのユーザーが書き込める場所ならどこにでも書き込める、と明記しています。提案されたコードとコマンドの安全を確かめる責任は利用者にある、とも書いています。確認が出たら、コマンドの中身を読んでから承認してください。サーバーでは、Claude Code 専用のユーザーを作るなどして、届く範囲を最初から狭くしておくのが基本です。

いつも確認が出るとは限らない

確認が出るかどうかは、権限モードで決まります。auto モードでは分類器が多くの確認を引き受けます。acceptEdits モードでは rm まで確認なしで通ります。セッションを始めたら、いまどのモードなのかを確かめる習慣をつけてください。

画面は基本的に見えない

Claude Code がふだん扱うのは、ファイルとコマンドの出力、つまりテキストです。あなたの画面に何が映っているかは見ていません。例外は2種類あります。

1つ目は、あなたが渡す画像です。スクリーンショットを会話にドラッグするか貼り付けると、Claude はその画像を読めます。2つ目は、追加の機能です。macOS の CLI には、コンピューター操作(computer use)という研究プレビューの機能があり、画面を操作できます。この機能は標準ではオフです。使うには Pro か Max プランが必要で、Team と Enterprise では使えません。Linux と Windows の CLI でも使えません。ブラウザでの作業には、Claude in Chrome という別の機能があります。なお、SSH でつないだサーバーには、そもそも見る画面がありません。

チャットと同じ利用枠を使う

Pro と Max には、5時間のセッション上限と、週ごとの上限があります。サポート記事によると、この上限は Claude のチャットと Claude Code で共有されます。つまり、両方の利用が同じ上限に数えられます。Team と Enterprise では、メンバーごとの割り当て(per-seat allowance)を使います。これも5時間と週の単位でリセットされ、チャットや Cowork と共有されます。公式ドキュメントは、デバッグのセッション1回でチャットの1日分以上を使うことがある、と注意しています。具体的な回数はサポート記事に書かれていないので、この記事でも書きません。上限に達したときの対処は Claude の利用制限の仕組みで説明しています。

もう1つの落とし穴が、環境変数 ANTHROPIC_API_KEY です。これが設定されていると、Claude Code はそのキーを使うかどうかをたずねます。承認すると、サブスクリプションではなく API キーで認証します。その場合の料金は、プランの利用枠ではなく API の従量課金になります。

取り消せない操作がある

チェックポイントで戻せるのは、Claude のファイル編集ツールによる変更だけです。Bash コマンドによる変更は戻せません。データベース、API、デプロイのような、リモートのシステムへの操作も戻せません。公式ドキュメントにも、チェックポイントは git の代わりにはならない、と書かれています。

Claude Code はどのプランで使える?

2026年10月12日に Anthropic の料金ページを確認しました。その時点で、Claude Code はすべての有料プランに含まれています。Pro と Max の欄には「Claude Code included」と書かれています。公式のクイックスタートによると、Team と Enterprise のサブスクリプションでも使えます。Free プランの欄には、Claude Code の記載はありません。料金ページの説明では、Claude Code はプランのほかの機能と同じ利用上限を共有します。ターミナルでの作業とチャットは、1つの枠から使われます。

サブスクリプションのほかに、Claude Console(API)のアカウントや、対応するクラウドプロバイダー経由でも使えます。Console の API 利用は、トークン単位の従量課金です。デスクトップアプリを使うには、有料のサブスクリプションが必要です。各プランの金額は変わることがあるので、この記事では書きません。Pro での使い方は Claude Pro に Claude Code は含まれるのかで、プランの選び方は 自分に必要な Claude のプランの選び方で詳しく説明しています。

FAQ

Claude Code はプログラミングができなくても使えますか?

使えます。公式ドキュメントによると、Claude Code はどのディレクトリでも動きます。メモアプリの保管フォルダ、ドキュメントのフォルダ、Markdown ファイルの集まりでも、コードと同じように検索、編集、整理ができます。ただしターミナルで動く道具なので、cd でフォルダを移動して claude を起動する操作は必要です。最初は Manual モードかプランモードを使い、読むだけの依頼から始めると安全です。

Claude Code は無料プランで使えますか?

2026年10月12日に claude.com/pricing を確認した時点では、Claude Code は「すべての有料プランに含まれる」と書かれています。Free プランの欄には記載がありません。サブスクリプションを使わずに試すなら、Claude Console(API)のアカウントで使う方法があります。その場合は、トークン単位の従量課金です。最新の条件は料金ページで確認してください。

Claude Code が勝手にファイルを消すことはありますか?

Manual モードでは、ファイルの編集と、読み取り系以外のコマンドを実行する前に確認が出ます。ただし acceptEdits モードでは、作業ディレクトリの中の rm が確認なしで通ります。auto モードでは、分類器という別のモデルがあなたの代わりに判断します。rm のような Bash コマンドで消したファイルは、チェックポイントでは戻せません。大事なファイルは、git かコピーで守ってください。

Claude Code を使うと、チャットの利用枠も減りますか?

減ります。Pro と Max では、5時間のセッション上限と週ごとの上限が、チャットと Claude Code で共有されます。Team と Enterprise でも、メンバーごとの割り当てをチャットと共有します。環境変数 ANTHROPIC_API_KEY が設定されていて、そのキーでの認証を承認した場合は、プランの枠ではなく API の従量課金になります。