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ガイド Matt Connor著者 Matt Connor

Claudeを日本語で使う方法:表示言語と返答の設定、使用量の違い

Claudeの画面を日本語にする手順と、返答の言語や敬語を固定する設定を解説。日本語の質問は英語より使用量を多く使うのか、トークン数の測り方とClaude Codeの言語設定まで扱います。

結論:表示言語と返答の言語は別の設定です

Claudeを日本語で使うとき、最初に覚えておきたいのは、画面の言語と返答の言語が別々に決まるということです。画面を日本語にするには、claude.aiかデスクトップアプリで左下のプロフィールアイコンをクリックし、「Language」(言語)の項目で日本語を選びます。この設定で変わるのは、メニューやボタンの文字だけです。

返答の言語は、あなたが送るメッセージで決まります。日本語で質問すれば、画面が英語のままでも日本語で返ってきます。返答を常に日本語にしたい場合や、敬語のレベルを決めたい場合は、アカウントの指示欄に書きます。

もう一つよくある疑問が、日本語で質問すると使用量(利用上限に対する消費量)が増えるのか、というものです。答えは「文章によって違う」です。決まった倍率はありません。この記事では、その理由と、自分で測る方法を説明します。最後にClaude Codeの言語設定と、2026年4月から変わった日本の料金に触れます。

Claudeの表示言語を日本語に変える手順

Anthropicのヘルプ記事(言語サポートの案内、記事番号10769299)によると、2026年10月時点でClaudeの画面は11の言語に対応しています。日本語もその一つです。ほかの言語は、英語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語(中南米)、スペイン語(スペイン)です。

Webとデスクトップアプリでの手順は次のとおりです。

  1. claude.aiまたはデスクトップアプリを開き、左下のプロフィールアイコンをクリックします。
  2. 表示されたメニューで「Language」の項目を開きます。
  3. 一覧から「日本語」を選びます。
  4. 画面は自動で切り替わります。ページを再読み込みする必要はありません。

ヘルプ記事に手順が書かれているのは、Webとデスクトップアプリだけです。2026年10月時点で、スマートフォンアプリの手順は同じ記事に載っていません。

音声モードの言語は、表示言語とは別の設定です。英語表示のメニュー名では Settings > General > Voice > Language にあります。画面を日本語にしても、音声モードの言語は自動では変わりません。音声で話しかけて認識がおかしいときは、まずこの項目を確認してください。

表示言語が英語でも、Claudeが日本語で返答する理由

表示言語は、画面に出る文字を変えるための設定です。Claudeが返答を書くときに読むのは、あなたが送ったメッセージと、あなたが設定に書いた指示です。そのため、返答の言語はメッセージの言語に合わせて決まります。ヘルプ記事にも、言語設定を変えた後でもどの言語でもClaudeと会話できる、と書かれています。

これは自分で確かめられます。画面を日本語にしたまま、英語で短い質問を送ってみてください。指示欄に言語の指定を書いていなければ、返答は英語になります。逆に、画面が英語でも日本語で質問すれば、日本語で返ってきます。

日本語で質問したのに英語で返ってくることもあります。よくあるのは、長い英語の資料やエラーメッセージを貼り、日本語の部分が一行だけのときです。メッセージの大部分が英語なので、Claudeが英語で答えることがあります。この場合は、メッセージの最後に「日本語で答えてください」と一行足してください。毎回書くのが面倒なら、次の節の設定を使います。

返答を日本語に固定し、敬語のレベルを決める方法

アカウント全体に効くのは、設定の中にある指示欄です。Anthropicのヘルプ記事(パーソナライズ機能の説明、記事番号10185728)では、英語表示で Instructions for Claude という名前になっています。左下のイニシャルをクリックし、設定を開くと見つかります。ここに書いた内容は、すべての会話に適用されます。

書く内容の例です。

返答は常に日本語で書いてください。
文体は「です・ます調」にしてください。
「させていただきます」のような過剰な敬語は使わないでください。
英語の技術用語、コマンド、エラーメッセージは翻訳せず、そのまま書いてください。

最後の行は、技術的な質問をする人には特に大事です。指定しないと、コマンドのオプション名やエラーメッセージまで日本語に訳されることがあります。訳されたエラーメッセージでは検索できないので、原文のまま残すように書いておきます。

敬語のレベルは、用途に合わせて選びます。日本語の文体は、主に次の四つに分けられます。

  • です・ます調(丁寧語):一般的な説明に向いています。迷ったらこれを指定します。
  • だ・である調(常体):文が短くなります。メモ、コードレビュー、技術文書に向いています。
  • ビジネス敬語(尊敬語と謙譲語):取引先へのメールの下書きに使います。普段の質問への返答には長すぎます。
  • 話し言葉(くだけた文体):アイデア出しや雑談に向いています。

アカウント全体の指示欄には、いちばんよく使う文体を一つだけ書くのがおすすめです。ビジネスメールの下書き専用の場面があるなら、プロジェクトを一つ作り、そのプロジェクトの指示に「ビジネス敬語で書く」と書きます。プロジェクトの指示は、そのプロジェクト内の会話だけに効きます。

指示欄の内容は、強制されるルールではありません。Claudeが従うように努める指示です。指示と違う文体で返ってきたら、その会話の中で「だ・である調で書き直してください」と伝えれば直ります。

日本語の質問は英語より使用量を多く使うのか

まず用語を一つ説明します。トークン(token)は、Claudeが文章を処理するときの単位です。文章はトークナイザー(文章をトークンに分ける仕組み)によって細かく分けられます。1トークンは、1文字とも1単語とも一致しません。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の料金も、トークン数で計算されます。

同じ内容でも、日本語と英語ではトークン数が変わります。しかし、その差は文章によって違います。決まった倍率はありません。2026年10月時点で、Anthropicは言語ごとの換算率を公表していません。ネットで見かける「日本語は英語の何倍」という数字は、測った文章とモデルが違えば当てはまりません。

差が一定にならない理由は、主に次の四つです。

  • 文字の種類が混ざる:日本語の文には、漢字、ひらがな、カタカナ、英数字が混ざります。混ざり方によって、分け方が変わります。
  • 文字数そのものが違う:日本語は、英語より少ない文字数で同じ意味を書けることがよくあります。1文字あたりのトークン数と、必要な文字数の両方が変わるので、差が打ち消し合うこともあります。
  • モデルによってトークナイザーが違う:Anthropicのドキュメントによると、Claude Opus 4.7以降のモデルは新しいトークナイザーを使います。同じ文章でも、それ以前のモデルより約30%多いトークンになります。増え方は内容によって変わります。
  • 丁寧な表現は長くなる:「ございます」「いただけますでしょうか」のような表現は、文字数を増やします。その分、トークンも増えます。

もう一つ大事な点があります。FreeプランやProプランの上限は、1回の質問の言語だけで決まるものではありません。会話の長さ、添付ファイル、使うモデル、返答の長さが大きく影響します。何がどれだけ使用量を消費するかは、Proプランの使用量を消費するものの解説と無料プランの利用上限の解説にまとめています。上限の数字はここでは繰り返しません。

日本語と英語のトークン数を自分で測る方法

推測するより、測るほうが確実です。AnthropicのAPIには、トークン数を数える専用のエンドポイント /v1/messages/count_tokens があります。2026年10月時点で、このエンドポイントは無料で使えます。ただし、1分あたりのリクエスト数には上限があります。

使うにはAPIキーが必要です。APIキーは platform.claude.com で発行します。これはProやMaxなどのサブスクリプションとは別の契約です。Proに入っていても、APIキーは自動では付きません。

Ubuntuのサーバーやパソコンで、次のように実行します。curl でリクエストを送り、jq でJSONを組み立てて結果を取り出します。

sudo apt update && sudo apt install -y curl jq
export ANTHROPIC_API_KEY="ここにAPIキーを貼る"

count() {
  jq -n --arg text "$1" \
    '{model: "claude-sonnet-5-5", messages: [{role: "user", content: $text}]}' \
  | curl -s https://api.anthropic.com/v1/messages/count_tokens \
      -H "x-api-key: $ANTHROPIC_API_KEY" \
      -H "content-type: application/json" \
      -H "anthropic-version: 2023-06-01" \
      -d @- \
  | jq .input_tokens
}

count "VPSにSSHで接続できません。考えられる原因と、確認する順番を教えてください。"
count "I cannot connect to my VPS over SSH. What are the likely causes, and in what order should I check them?"

count は、渡した文章のトークン数を数字で表示する小さな関数です。jq -n --arg を使うのは、日本語や引用符を含む文章でも、正しいJSONを作れるからです。正常に動けば、数字が二つ表示されます。一つ目が日本語、二つ目が英語のトークン数です。

数字ではなく null と表示されたら、リクエストが失敗しています。最後の | jq .input_tokens を外して実行すると、エラーの内容が見えます。APIキーが間違っている場合は、次のような応答が返ります。

{"type":"error","error":{"type":"authentication_error","message":"invalid x-api-key"}}

測るときは、次の点に注意してください。

  • 短い文では差が見えにくい:ドキュメントによると、数にはAnthropicが自動で加えるトークンが含まれることがあります。このトークンは課金されません。短い文では、この分が結果を大きくゆがめます。実際に送る長さの文章で比べてください。
  • 値は推定値:実際にメッセージを送ったときの数と、少しずれることがあります。
  • モデルをそろえる:model を変えると、トークナイザーが変わることがあります。日本語と英語は、必ず同じモデルで比べます。
  • 数えているのは入力だけ:返答の長さは、このエンドポイントでは分かりません。返答のトークン数は、どれだけ長く書かせるかで決まります。

測った結果はあなたの文章にだけ当てはまります。ブログや記事で数字を引用するなら、モデル名と測った日付を一緒に書いてください。入力と出力で何が違うかは、入力トークンと出力トークンの違いで説明しています。

日本語のまま使用量を節約する書き方

英語で質問するより、会話の進め方を変えるほうが効果があります。理由は、Claudeは新しいメッセージに答えるたびに、それまでの会話全体を読み直すからです。会話が長いほど、1回の質問で使う量が増えます。

  • 話題が変わったら新しい会話を始める:前の話題の履歴を毎回読み直さずに済みます。
  • 返答の長さを指定する:「3行で」「要点だけ」と書きます。日本語の丁寧な返答は長くなりやすいので、効果が大きい指示です。
  • だ・である調を使う:同じ内容でも文が短くなります。
  • 必要な部分だけ貼る:ログを全部貼らず、エラーの前後数十行に絞ります。

それでも上限に達した場合の待ち時間や、リセットの仕組みについては、Claudeの使用量上限はリセットできるのかを読んでください。

Claude Codeの返答を日本語にする設定

Claude Code(ターミナルで動く、Anthropicのコーディング用ツール)には、返答の言語を決める language という設定キーがあります。公式の設定リファレンスに載っています。~/.claude/settings.json に書くと、すべてのプロジェクトに効きます。

{
  "language": "japanese"
}

ファイルにすでにほかの設定がある場合は、新しいファイルで上書きしないでください。既存の { } の中に "language": "japanese" を一行足します。カンマを忘れるとJSONとして読めなくなります。

リファレンスによると、この値はそのままClaudeへの指示として渡されます。Claude Codeは値をチェックしません。そのため、綴りを間違えてもエラーは出ません。返答が日本語にならないときは、まず綴りを確認してください。同じ値は、音声入力の言語と、自動で付くセッション名の言語にも使われます。

文体や、コミットメッセージの言語まで決めたいときは、CLAUDE.md(Claude Codeが毎回読み込む指示ファイル)に書きます。自分の全プロジェクトに効かせるなら ~/.claude/CLAUDE.md、チームで共有するなら、リポジトリの ./CLAUDE.md です。

## 言語と文体
- 説明は日本語の「だ・である調」で書く。
- コミットメッセージとコード内のコメントは英語で書く。
- エラーメッセージとコマンドは翻訳せず、原文のまま引用する。

ファイルが読み込まれたかどうかは、セッション中に /context を実行すると分かります。Memory files の一覧にファイルのパスが出ていれば、読み込まれています。出ていなければ、Claudeはその指示を見ていません。/memory を実行すると、ファイルを開いて編集できます。

Claude Codeは、ファイルの読み込みやコマンドの出力もトークンとして消費します。そのため、返答を日本語にしたことによる差は、全体から見ると小さいことが多いです。何が多く消費するかは、Claude Codeのトークン消費の仕組みで説明しています。

2026年4月から日本の料金に消費税10%が加算

Anthropicは2026年4月1日から、日本の顧客向けのサービスに10%の消費税(JCT、Japanese consumption tax)を加算しています。Anthropicは適格請求書発行事業者として登録しています。そのため、法人やインボイス登録済みの個人事業主は、仕入税額控除に使える請求書を受け取れます。

プランごとの税込金額は、ここでは繰り返しません。詳しくはAnthropicの日本の顧客向けのお知らせを確認してください。どのプランが自分に合うかは、Claudeのプランの選び方にまとめています。

FAQ

Claudeの画面を日本語にしたのに、返答が英語になるのはなぜですか?

画面の表示言語は、メニューやボタンの文字だけを変える設定だからです。返答の言語は、送ったメッセージの言語で決まります。英語の資料を長く貼ると、日本語で質問しても英語で返ってくることがあります。設定の指示欄(英語表示では Instructions for Claude)に「返答は常に日本語で書いてください」と書くと、すべての会話で日本語の返答になりやすくなります。

日本語で質問すると、FreeプランやProプランの上限に早く達しますか?

日本語と英語ではトークン数が変わりますが、差は文章とモデルによって違い、決まった倍率はありません。上限への影響は、言語よりも会話の長さ、添付ファイル、モデル、返答の長さのほうが大きいことが多いです。自分の文章で確かめるなら、AnthropicのAPIの /v1/messages/count_tokens エンドポイントで、同じ内容の日本語と英語を同じモデルで数えて比べてください。

Claudeに敬語をやめて、だ・である調で答えてもらうにはどうすればいいですか?

左下のイニシャルから設定を開き、指示欄(英語表示では Instructions for Claude)に「文体はだ・である調にしてください」と書きます。すべての会話に適用されます。ビジネスメールのように特定の場面だけ敬語にしたい場合は、プロジェクトを作り、そのプロジェクトの指示に文体を書きます。

Claude Codeの返答を日本語にする設定はありますか?

あります。~/.claude/settings.json に "language": "japanese" を書くと、Claude Codeの返答が日本語になります。値はチェックされないので、綴りを間違えてもエラーは出ません。文体やコミットメッセージの言語まで決めたいときは、~/.claude/CLAUDE.md かリポジトリの ./CLAUDE.md に書き、/context で読み込まれたことを確認します。