ClaudeとClaude Codeの違いは?料金と使い分けをタスク別に解説
Claudeはチャット、Claude Codeはファイルを編集しコマンドを実行するエージェントです。同じアカウントと利用上限を共有する仕組み、Freeプランで使えない点、日本の消費税、作業別の使い分け、クラウドセッションまで整理します。
ClaudeとClaude Codeの違いを先に答えると
ClaudeとClaude Codeの違いは、作業する場所です。Claudeはブラウザやアプリで会話するチャット製品で、文章を書いたり調べものをしたりする作業に向いています。Claude Codeはプロジェクトのフォルダの中で動くエージェントで、ファイルを読み、編集し、コマンドを実行します。
どちらも同じアカウントで、同じプランの中で使います。ProとMaxでは利用上限も共有しています。そのため、Claude Codeで長いコーディング作業をすると、チャットに使える分がそのぶん減ります。
ブラウザやスマホアプリでClaudeを使っていて、社内やSNSでClaude Codeという名前を聞き、別のサービスなのか、追加の契約が必要なのかと迷う方は多いはずです。以下は、2026年10月13日にAnthropicの料金ページ、ヘルプセンター、Claude Codeの公式ドキュメントで確認した内容をもとにしています。プランの中身は変わることがあるので、契約の前には料金ページを開いて最新の状態を確認してください。
Claude(チャット)でできること
Claudeは、Anthropic(アンソロピック)が提供するAIのチャット製品です。Web、デスクトップアプリ、モバイルアプリから使えます。料金ページによると、Freeプランでもウェブ検索、ファイルの作成とコードの実行、メモリ、外部アプリとの連携、Artifactsが使えます。
プロジェクト(Projects)は、関連する会話や資料をひとまとめにしておく機能です。Freeプランでは最大5つまで作れます。Pro、Max、Team、Enterpriseにもプロジェクト機能は含まれます。ただし、プロジェクトをチームで共有して共同で作業する機能は、料金ページではTeamとEnterpriseの欄にだけ書かれています。
チャットの基本の流れは、あなたが質問し、Claudeが答えを返し、あなたがその結果を自分で使う場所へ持っていく、というものです。Claudeが書いたコードを自分のエディタに貼り、動くかどうかを確かめるのはあなたの仕事です。この往復の手間をなくすのが、次に説明するClaude Codeです。
Claude Codeとは何か:プロジェクトのフォルダで動くエージェント
公式ドキュメントはClaude Codeを、コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するagentic coding toolと説明しています。エージェントとは、指示を受けたあとに必要な手順を自分で選び、実行していくプログラムのことです。
チャットとの大きな違いは、Claude Codeがあなたのプロジェクトのファイルを直接読み、直接書き換えられる点です。たとえば、テストを実行し、失敗したら原因になっているファイルを開いて直し、もう一度テストを流す。この往復をClaude Codeが自分で進めます。あなたはその変更を確認して、受け入れるかどうかを決めます。
Claude Codeを使える場所は、公式ドキュメントによるとターミナル、IDE(統合開発環境。コードを書くためのエディタ)、デスクトップアプリ、ブラウザです。どの場所でも同じClaude Codeのエンジンにつながっています。そのため、リポジトリに置いた CLAUDE.md ファイル、設定、MCPサーバー(MCPはModel Context Protocolの略で、AIと外部ツールをつなぐための仕様)は、どの場所から使っても同じように働きます。
ターミナルで使う場合は、作業したいプロジェクトのフォルダに移動してから claude コマンドを起動します。
cd ~/projects/my-app
claudeフォルダを移動してから起動するのには理由があります。Claude Codeは起動したフォルダを作業の対象として読むからです。ホームディレクトリで起動すると、関係のないファイルまで対象に入ってしまいます。
デスクトップアプリでは、サインインしたあとに Code タブを開くとClaude Codeが使えます。公式ドキュメントによると、デスクトップアプリにはClaude Codeが含まれているので、CLI(コマンドラインで使う版)を別にインストールする必要はありません。ただし、このCodeタブを使うには有料のサブスクリプションが必要です。
Claude Code自体の機能をもっと詳しく知りたい場合は、Claude Codeとは何か、できることとできないことを先に読むと全体がつかめます。Linuxのデスクトップやサーバーで動かしたい場合は、LinuxでClaudeのデスクトップアプリとCLIを使う方法が参考になります。
同じアカウント、同じプラン、同じ利用上限
Claude Codeは、ふだんチャットで使っているclaude.aiのアカウントでサインインします。別のアカウントを作る必要はありません。
注意したいのは利用上限です。ProとMaxのプランについて、Anthropicのヘルプセンターは「These limits are shared across Claude and Claude Code, meaning all activity in both tools counts against the same limits.」と書いています。つまり、チャットとClaude Codeの利用はすべて同じ上限から引かれます。料金ページのFAQも、Web、デスクトップ、モバイルのClaudeとClaude Codeの利用はすべて同じ枠から使われると説明しています。
この仕組みは、実際の使い方に直接影響します。たとえば午前中にClaude Codeで大きなリファクタリング(動作を変えずにコードの構造を整理する作業)を進めたとします。すると、午後に資料作りのためにチャットを開いたとき、すでに上限に近づいていることがあります。チャットは使っていないのに上限が減っている場合、原因はたいていClaude Codeの利用です。
Claude Codeは、作業のたびにファイルの中身やコマンドの出力を読み込みます。そのぶん、短い質問をするチャットよりも速く上限に近づく傾向があります。どこで量を使っているのかはClaude Codeのトークン使用量の考え方で、上限そのものの仕組みはClaudeの利用上限の仕組みで詳しく説明しています。上限に達してしまったときは、Claudeの上限に達したときの対処法を見てください。
TeamとEnterpriseで上限がどう数えられるかは、この記事の確認範囲外です。組織で契約している場合は、ヘルプセンターのTeamとEnterprise向けの記事を確認してください。
どのプランでClaude Codeが使えるのか(2026年10月時点)
料金ページの比較表では、Claude Codeの行は次のようになっています。
- Free:チャットは使えるが、Claude Codeは「No」
- Pro:Claude Codeを含む
- Max(5xと20x):Claude Codeを含む
- Team:ヘルプセンターによると、すべてのTeamシートにClaude Codeが含まれる
- Enterprise:新規とセルフサーブのプランでは、単一のEnterpriseシートに含まれる
Enterpriseには注意点があります。ヘルプセンターによると、古いEnterpriseの契約では、Claude Codeが使えるのはChat + Claude Codeシート(利用量に応じた課金)か、Premiumシート(シート単位の課金)です。古い契約の組織にいる場合、あなたのシートにClaude Codeが含まれていない可能性があります。使えないときは、組織の管理者にシートの種類を確認してください。
もう一つ、Teamで勘違いしやすい点があります。同じヘルプセンターの記事は、Teamプランに含まれる月ごとのAPIクレジットはClaude CodeやClaudeのアプリでは使えないと書いています。APIクレジットがあるからClaude Codeを追加料金なしで多く使える、とはならないということです。
FreeプランのままClaude Codeを試したい場合、手段はプランのアップグレードだけではありません。公式ドキュメントは、ほとんどの使い方でClaudeのサブスクリプションかAnthropic Consoleのアカウントが必要だと書いています。Consoleのアカウントで発行したAPIキーを使えば、使った量に応じて支払う形になります。月額プランと従量課金のどちらが安いかは使い方しだいなので、ClaudeのAPI従量課金とサブスクリプションの費用比較で計算してみてください。プラン全体の選び方は自分に必要なClaudeのプランはどれかにまとめています。
日本から支払う場合:消費税10%と請求通貨
日本から契約する場合、料金ページの金額に消費税が加わります。Anthropicの日本の顧客向け消費税(JCT)に関するお知らせによると、2026年4月1日から、日本の顧客に提供するサービスに対して10%の消費税(JCT、Japanese Consumption Tax)が別途徴収されています。
このお知らせのポイントは次のとおりです。
- 消費税はすべてのプランの価格に加算される
- 請求通貨は変わらない
- 適格請求書には、消費税の額が円で表示される
- 法人の顧客は適格請求書を使って仕入税額控除を受けられるが、個人の顧客は受けられない
つまり、個人で契約している場合は、プラン価格に10%を足した額がそのまま実際の負担になります。ClaudeとClaude Codeは同じプランなので、この消費税も一つの契約に対して一回かかるだけです。Claude Codeを使うために別の契約や別の税がかかることはありません。
具体的な金額は、料金ページの表示と、あなたの請求書で確認してください。請求通貨の変更を考えている場合は、Claudeの請求通貨を変更する方法に手順と注意点があります。
作業別の使い分け:チャットか、Claude Codeか、Coworkか
どれを使うか迷ったら、作業の結果をどこに置きたいかで決めると迷いません。
- 文章の下書き、メールや企画書の推敲:チャット
- 調べもの、比較、データの分析:チャット
- リポジトリ(Gitで管理されたコードの置き場)に変更を加える作業:Claude Code
- エンジニアではない人が、ファイルの作成や整理を任せたい場合:Cowork
判断の目安は一つです。結果をコピーして自分で貼れば済むなら、チャットで十分です。ファイルを直接書き換えてほしい、テストやビルドのコマンドも実行してほしいなら、Claude Codeを使います。
Coworkは、ヘルプセンターの説明では、Claude Codeのエージェントとしての能力をコーディング以外の仕事に持ち込むものです。Claude Codeと同じ仕組みで動きますが、ターミナルは必要ありません。使えるのは有料プラン(Pro、Max、Team、Enterprise)だけです。ただし、料金ページには「Claude Cowork is now just Claude」というお知らせがあり、名前や提供範囲はまだ変わっている途中です。詳しくはCoworkとClaude Codeの違いと選び方で比べています。
クラウドセッションとは:チャットとClaude Codeの境界があいまいになる例
クラウドセッションは、ClaudeとClaude Codeの違いが一番わかりにくくなる場面です。日本でもクラウドセッションという言葉で検索する人が増えているので、ここで整理しておきます。
公式ドキュメントによると、クラウドセッションは、あなたのパソコンではなくクラウド上の環境で動くClaude Codeのセッションです。初期設定ではAnthropicが管理する環境で動きます。組織によっては、自社で用意した環境に回す設定もできます。ノートパソコンを閉じてもセッションは動き続け、ほかの端末から様子を見たり指示を出したりできます。
境界があいまいになるのは、始め方がチャットとよく似ているからです。クラウドセッションは次の場所から始められます。
- ブラウザ:claude.ai/code(Claude Code on the webとも呼ばれる)
- モバイル:ClaudeアプリのCodeタブ
- デスクトップアプリ:セッションを始めるときにLocalではなくCloudを選ぶ
- ターミナル:
claude --cloud - ルーティン(定期的に実行するよう登録した作業)
スマホのアプリから話しかけているので、見た目はチャットです。しかし中身はClaude Codeで、クラウド上でリポジトリを扱い、ファイルを編集し、コマンドを実行しています。ターミナルから送る場合は次のように起動します。以前の --remote フラグは、--cloud の非推奨の別名として残っています。
cd ~/projects/my-app
claude --cloud料金の扱いもClaude Codeと同じです。ドキュメントによると、クラウドセッションはプランの利用上限に数えられ、クラウドのVM(仮想マシン)に別料金はかかりません。そのかわり、クラウドセッションはアカウント内のほかのClaudeとClaude Codeの利用と上限を共有します。複数の作業を並行して走らせると、その数に比例して上限を速く使います。
使えるのはPro、Max、Teamのプランと、PremiumシートかChat + Claude Codeシートを持つEnterpriseのユーザーです。Freeプランは対象の一覧に入っていません。また、ZDR(Zero Data Retention、データを保持しない設定)やHIPAA向けの構成を使う組織では、クラウドセッションの機能は使えません。組織の管理者がポリシーで無効にしている場合も使えません。
日本の開発現場で特に気をつけたいのは、Gitのホスティング先です。クラウドでリポジトリをクローンしたりプルリクエスト(PR)を作ったりするには、GitHubが必要です。BacklogやGitLabなどGitHub以外の場所にあるリポジトリは、ローカルのバンドルとして送ることしかできず、セッションからそこへpushし返すことはできません。クラウドで作った変更を自動でPRにしたいのに何も起きない場合、まずリポジトリがGitHubにあるかを確認してください。
クラウドセッションには期間限定のクレジットが配られることもありますが、条件は時期によって変わります。最新の条件はClaudeのクラウドセッション向けクレジットの条件にまとめています。
よくある質問(FAQ)
FreeプランでClaude Codeは使えますか?
2026年10月時点の料金ページの比較表では、FreeプランのClaude Codeは「No」です。Pro、Max、Team、Enterpriseには含まれます。ただし、Anthropic Consoleのアカウントで発行したAPIキーを使えば、サブスクリプションなしで、使った量に応じて支払う形でClaude Codeを使えます。
Claude Codeを使うと、チャットの利用上限も減りますか?
ProとMaxでは減ります。ヘルプセンターは、ClaudeとClaude Codeの利用はすべて同じ上限に数えられると説明しています。Claude Codeはファイルの中身やコマンドの出力を読み込みながら作業するので、長いセッションのあとはチャットに使える分が少なくなります。TeamとEnterpriseでは、組織向けのヘルプ記事か管理者に確認してください。
クラウドセッションに追加料金はかかりますか?
公式ドキュメントによると、クラウドのVMに別料金はかかりません。クラウドセッションはプランの利用上限に数えられ、チャットやローカルのClaude Codeと同じ上限を共有します。複数のセッションを並行して動かすと、そのぶん上限を速く使います。
日本から契約すると、Claude Codeに別の消費税がかかりますか?
かかりません。ClaudeとClaude Codeは同じプランの中で使うので、消費税はプランに一回かかるだけです。Anthropicのお知らせによると、2026年4月1日から日本の顧客にはすべてのプラン価格に10%の消費税が加算されています。請求通貨は変わらず、適格請求書には消費税の額が円で表示されます。
Claude Codeは日本語で何と読みますか?
「クロード・コード」と読みます。ここでのカタカナは読み方の目安です。ドキュメントやエラーメッセージを検索するときは、英語のClaude Codeで探すと情報が見つかりやすくなります。