ClaudeとChatGPT APIはどちらが安い?料金比較
ClaudeとChatGPT APIは処理によって安さが変わります。2026年8月の料金で、入力・出力トークンの計算式と3つの実例を比較し、Claudeの請求額が高くなる条件を具体的に確認できます。
短い結論
Claude と ChatGPT の API 料金に、単一の勝者はありません。両社は、すべてのティアで入力と出力の料金を異なる方法で設定しているためです。2026 年 8 月時点では、Claude の上位 2 ティアは、対応する OpenAI のティアと入力トークン単価が同じで、出力トークン単価は低く設定されています。そのため、出力の多い処理では Claude がやや有利です。一方、小規模ティアでは、同じ処理に対して Claude の料金が数倍高くなります。ティアとトークンの構成を示さない回答は、推測にすぎません。
そこで、このページでは最初に計算方法を示します。続いて、トークン構成を明示した3つの料金計算済みワークロードを取り上げます。最後に、表示上の単価よりも実際の請求額を大きく変える倍率要因を説明します。
必要な式は 1 つだけ
どちらの API も、テキストに対して同じ方法で課金されます。送信するトークンに料金がかかり、モデルが返すトークンには、より高い料金がかかります。
cost = (input tokens / 1,000,000) * input rate + (output tokens / 1,000,000) * output rate
1 トークンは英語で約 4 文字、単語にすると約 0.75 語です。最初の概算にだけ使用してください。実際の請求額を計算するときは、各 API がすべてのレスポンスの usage オブジェクトで返すトークン数を使用します。
# Rates are US dollars per million tokens.
def cost(in_tok, out_tok, in_rate, out_rate):
return in_tok / 1e6 * in_rate + out_tok / 1e6 * out_rate
# One support-chat turn: 1,400 tokens in, 220 tokens out, on a $2 / $10 model.
print(round(cost(1400, 220, 2.0, 10.0), 6))このスクリプトは、1 回のやり取りあたり 0.5 セントとなる 0.005 を出力します。1 か月に予定しているやり取りの回数を掛ければ、予算を算出できます。分母にある million-token 単位が具体的にイメージしにくい場合は、Claude で 100 万トークンが実際にどれだけの量になるかを参照すると、具体的なテキスト量を確認できます。この式を 1 つ覚えておけば、今日以降の料金変更は新たに分析し直すのではなく、1 行を修正するだけで対応できます。
公表料金、2026年8月
これは、両社が2026年8月1日に公表した定価です。この記事で料金を明記しているのは、このブロックだけです。予算を確定する前に、claude.com/pricing と OpenAI の料金ページで確認してください。
The data behind this chart
[
{
"label": "Frontier",
"claude_input": 5,
"claude_output": 25,
"openai_input": 5,
"openai_output": 30
},
{
"label": "Workhorse",
"claude_input": 2,
"claude_output": 10,
"openai_input": 2,
"openai_output": 12
},
{
"label": "Workhorse from September",
"claude_input": 3,
"claude_output": 15,
"openai_input": 2,
"openai_output": 12
},
{
"label": "Small",
"claude_input": 1,
"claude_output": 5,
"openai_input": 0.2,
"openai_output": 1.2
}
]組み合わせは知名度ではなく、各ラインアップ内の位置で対応させています。最上位は Claude Opus 5 と gpt-5.6-sol です。主力は Claude Sonnet 5 と gpt-5.6-terra です。小規模モデルは Claude Haiku 4.5 と gpt-5.6-luna です。両社とも、このブロックより上位の料金帯を販売しており、OpenAI は旧世代モデルも当初の料金で掲載し続けています。Claude 側では、その料金帯に該当するのが Fable 5 です。入力・出力の両方で最上位行の2倍の料金ですが、出力倍率は同じ5倍です。そのため、Fable 5 の料金と、その料金に見合う利用場面も、Opus 5 が請求額の最上位だと判断する前に読む価値があります。一方を最上位モデル、もう一方を低価格モデルにして比較すると、意味のない数値になります。公表比較の多くが、そのような方法で見出しを作っています。
このブロックについて、明確にしておくべき点が2つあります。Sonnet 5 の 2 と 10 は導入料金です。Anthropic は、この料金が2026年8月31日に終了し、その後は Sonnet 5 に 3 と 15 が適用されると説明しています。この変更により、主力モデルの料金帯は Claude のわずかな優位から、OpenAI の明確な優位に変わります。しかも、この記事の有効期間中に発生します。
もう1つは、覚えておく価値のあるパターンです。上の各行で、Claude は常に自社の入力料金のちょうど5倍を出力料金に設定しています。一方、OpenAI は6倍です。勝者を変えるのは絶対料金ではなく、この倍率と使用するトークンの構成です。
トークンあたりの料金をベンダー間で比較できない理由
料金はトークンあたりのドル額です。請求額は、トークンあたりのドル額にトークン数を掛けたものです。同じテキストのトークン数は、テキスト自体ではなくモデルによって決まります。
Anthropic はこの点を明記しています。Claude Opus 5 と Claude Sonnet 5 を含む Claude 4.7 以降のモデルは、Claude Sonnet 4.6 以前よりも、同じテキストに対しておよそ 30% 多くのトークンを生成する新しい tokenizer を使用します。料金は変わっていません。請求額は変わります。
そのため、同じに見える 2 つの料金が、同じ請求額になるとは限りません。比較結果を信頼する前に、この比較も含め、使用するテキストを両方のモデルでトークン数に変換してください。
curl https://api.anthropic.com/v1/messages/count_tokens \
-H "x-api-key: $ANTHROPIC_API_KEY" \
-H "anthropic-version: 2023-06-01" \
-H "content-type: application/json" \
-d '{
"model": "claude-sonnet-5",
"messages": [{"role": "user", "content": "Summarise the attached contract."}]
}'正常なレスポンスは、input_tokens を保持する小さな JSON オブジェクトです。401 は、シェル内の主要な変数が空であることを意味します。同じテキストをもう一方のベンダーの tokenizer に通し、一方のトークン数をもう一方で割ります。その比率を公表料金に掛けてから比較してください。一方のベンダーに 1.2 を超える差が生じる場合、その差は上記の料金差をすべて上回ります。
シナリオ1: チャット機能
Web アプリケーション内のサポートアシスタントです。月間 120,000 ターンです。各ターンでは、system prompt、tool schema、取得したヘルプデスクのスニペット2件、少数の過去メッセージを送信します。入力は約 1,400 トークンで、モデルの回答は約 220 トークンです。対話型のため、バッチ割引は適用できません。workhorse tier で実行します。
The data behind this chart
[
{
"label": "List price",
"claude_usd": "600.00",
"openai_usd": "652.80"
},
{
"label": "Cached prefix",
"claude_usd": "427.20",
"openai_usd": "480.00"
},
{
"label": "Small tier, cached",
"claude_usd": "213.60",
"openai_usd": "48.00"
}
]定価では、Claude の請求額は 600.00 で、OpenAI の 652.80 と比較されます。入力分の料金は同一です。入力単価が同じだからです。差額全体は出力分によるもので、Claude のほうが安いものの、その差はベンダーを選ぶ根拠にするには小さすぎます。
ここで、1,400 入力トークンのうち 800 トークンを安定したプレフィックスとして扱います。これはターン間で変化しない system prompt と tool schema です。両ベンダーとも、キャッシュヒット時には基準入力単価の 10% を請求します。Claude の請求額は 427.20 に下がり、OpenAI は 480.00 になります。キャッシュの効果はベンダー選択より大きく、両プラットフォームがこの機能を提供しています。
ここで Claude が不利になります。サポート回答の大半では、workhorse model は必要ありません。同じトラフィックを small tier に移すと、Claude の請求額は 213.60、OpenAI は 48.00 です。一方を他方で割ると、同じ処理で Claude のほうが約 4.5 倍高くなります。Claude Haiku 4.5 の入力単価は 1,000,000 入力トークンあたり 1 で、gpt-5.6-luna の 0.2 と比較されます。キャッシュを使っても、5 倍の差は埋まりません。ワークロードが small model に適合するなら、OpenAI のほうが安く、その差も大きくなります。
シナリオ2: 長いコンテキストを扱うドキュメントパイプライン
月25,000件の契約書を処理します。すべてのリクエストに、同じ9,000トークンの指示とJSONスキーマ、続いて12,000トークンの契約書本文が含まれます。モデルは構造化フィールドを約700トークンで返します。このジョブでは出力が全トークンの4%未満であり、この点だけで比較結果が決まります。
The data behind this chart
[
{
"label": "Chat feature",
"claude_usd": "427.20",
"openai_usd": "480.00"
},
{
"label": "Document pipeline",
"claude_usd": "820.00",
"openai_usd": "855.00"
},
{
"label": "Coding agent",
"claude_usd": "116.10",
"openai_usd": "124.20"
}
]9,000トークンのプレフィックスを双方でキャッシュすると、Claudeの料金は 820.00、OpenAIの料金は 855.00 です。入力部分の料金はセント単位まで一致します。2026年8月は、入力の基本料金が同じだからです。差が生じるのは出力部分だけで、Claudeでは入力料金の5倍、OpenAIでは6倍に設定されています。
このジョブはバッチ処理にも適しています。両社とも非同期処理では入力と出力が50%割引になるため、合計料金は双方とも半分になり、差の比率は変わりません。バッチ処理はどちらのプラットフォームでも単独で最大の割引であり、夜間のドキュメントパイプラインなら常に利用できます。
Claudeが不利になる理由は、前と同じティアの仕組みにあります。固定スキーマに基づくフィールド抽出は、小規模モデルが得意とする処理です。このケースでは入力がトークンの97%を占めます。1つ下のティアに移行すると、OpenAIの入力料金は0.1倍、Claudeの入力料金は0.5倍になります。大規模モデルが必要だと判断する前に、同じ評価方法を使って200件のドキュメントで小規模モデルをテストしてください。評価方法は、ジョブに適したClaudeのティアを選ぶ場合と同じものを使用します。
シナリオ 3: 常時稼働するコーディングエージェント
VPS 上で 1 人の開発者がエージェントを実行し、1 か月あたり約 900 回モデルを呼び出すケースです。1 回あたりリポジトリのコンテキストとして約 60,000 入力トークンを渡し、その 80% がキャッシュヒットになります。出力は編集内容と説明を合わせて約 1,800 トークンです。コーディングでは性能差が実際のコスト差につながるため、最上位のモデル料金で計算します。
Claude は 116.10、OpenAI は 124.20 です。入力料金とキャッシュ読み取り料金は同じで、Claude の低い出力料金により、約 7% 有利になります。
この 7% は前述したトークナイザーの誤差範囲内です。そのため、このシナリオでは料金差がないものとして扱います。差が出るのは請求モデルです。この使用量で 1 人の開発者が利用する場合、従量制 API 呼び出しよりもサブスクリプションのシート料金のほうが通常は安くなります。サブスクリプションを含めると、比較結果は大きく変わります。エージェントを従量制課金で運用する前に、API とサブスクリプション料金の比較で試算してください。従量制にする場合は、まずトークンの使用先を把握してください。コーディングエージェントのトークン使用量は、エージェントが書き出すコードよりも、毎回再送されるコンテキストの影響を大きく受けるためです。
請求額を左右する乗数
見出しにある料金は、この一覧では最も小さな要素です。以下の各要素は、同じ価格帯におけるベンダー間の料金差よりも大きく、実際の請求額を変動させます。
キャッシュされた入力。 どちらのベンダーも、キャッシュヒット時には通常の入力料金の 10% を請求します。Anthropic はキャッシュへの書き込みにも料金を請求します。5 分間のエントリは通常の入力料金の 1.25 倍、1 時間のエントリは 2 倍です。後続のヒットでは、読み取り料金でそのエントリの有効期限が更新されます。したがって、5 分間のエントリは 1 回読み取れば元が取れます。リクエスト間隔が長いワークロードでは、読み取りよりも書き込みの回数が多くなり、キャッシュによる節約額より費用のほうが大きくなります。トラフィックが安定していればキャッシュは有効です。バースト性のトラフィックでは有効ではありません。
バッチ割引。 非同期処理に限り、両プラットフォームで入力と出力が 50% 割引になります。ジョブを待機できる場合、どちらのベンダーでも請求額を半減でき、キャッシュとの併用も可能です。
出力の比率。 Claude の出力料金は入力料金の 5 倍です。OpenAI は 6 倍です。同じ入力料金で比較した場合、読み取るトークンより書き出すトークンが多いほど Claude が有利になります。入力が中心の処理では逆です。
リトライ。 リトライでは入力全体について再度料金が発生し、利用可能な出力は返りません。呼び出しの 6% がスキーマ検証に失敗してリトライされる場合、入力分の料金は計画時の見積もりより 6% 増加します。リトライはエラー項目ではなく、コスト項目として記録してください。チームがこの乗数に気付くのは最後になることが多く、ベンダー間の料金差について 1 週間議論していた場合でも、その差を上回ることがよくあります。
どちらが負けるのか、どの領域で
Claude は小規模ティアで明確に不利です。gpt-5.6-luna の入力料金は 100 万トークンあたり 0.2 で、Claude Haiku 4.5 の 1 を上回ります。出力料金も 1.2 で、Claude の 5 を上回ります。大量の分類や短い抽出では、Claude のコストはおよそ 4 倍になります。
Claude は、導入料金が終了して Sonnet 5 の料金が 3 および 15 に移行する 2026 年 9 月 1 日以降、主力ティアでも不利になります。gpt-5.6-terra の料金は変わりません。Claude は最上位ティアの出力料金では有利ですが、その差は実際のトークン使用量で相殺される可能性があります。2026 年 8 月の入力中心の処理では、どちらも勝ちません。両社の入力料金は 100 万トークンあたり 2 で、同じだからです。
自分のトラフィックで測定する方法
各レスポンスの usage オブジェクトを読み取り、リクエストごとに input tokens、output tokens、cache read tokens、cache write tokens の4つの値を保存します。Claude API では、これらは input_tokens、output_tokens、cache_read_input_tokens、cache_creation_input_tokens として返されます。日単位で合計し、現在の料金を掛けて、請求書の金額と比較します。両者に差がある場合、通常はリトライ、またはリリースしたことを忘れていたコードパスが原因です。
サンプルプロンプトではなく、実際のトラフィックを1週間使って比較します。また、token あたりのコストではなく、完了したタスクあたりのコストを比較します。料金が2倍でも1回で回答するモデルは、料金が半分でも3回の試行が必要なモデルより安価です。token あたりのコストは単価です。完了したタスクあたりのコストが請求額になります。
何かを稼働したままにする前に、最大支出額を設定します。どちらのプラットフォームにもコンソールで支出上限を設定する機能があります。リトライループに陥ったエージェントは、一晩で1か月分の予算を使い果たす可能性があります。常時稼働するエージェントのコスト管理と同じ方法で接続します。所有するサーバー上で最初のバージョンを構築する場合は、VPS 上で最初の Claude API アプリを作成する方法で、この計算の基盤となる key の処理とリクエストループを確認できます。
FAQ
Claude API は ChatGPT API より安価ですか?
常に安価とは限りません。2026 年 8 月時点では、両方の frontier 層と workhorse 層で入力トークンの料金が同じです。Claude は出力トークンの料金が低いため、出力の多い処理では数パーセント安くなります。small 層では、OpenAI の gpt-5.6-luna の入力トークン料金は Claude Haiku 4.5 の 5 分の 1 です。そのため、大量の分類処理では OpenAI のほうが大幅に安くなります。トークンの構成は環境ごとに異なるため、自分のトークン構成から料金を計算してください。この程度の差は、料金表よりもワークロードによって決まります。
同じ単語なのに、API ごとにトークン数が異なるのはなぜですか?
各モデルが独自の tokenizer を使用しており、トークン数がモデルの特性として決まるためです。Anthropic のドキュメントによると、Claude 4.7 以降のモデルは、同じテキストに対して Claude Sonnet 4.6 以前のモデルより約 30% 多くのトークンを生成します。各ベンダーの token counting endpoint に実際のテキストを送信し、一方のカウントを他方のカウントで割ってください。その比率を公開料金に掛けてから比較します。トークン数の 20% の差は、公開料金の差の多くを上回ります。
prompt caching によって料金が高くなることはありますか?
Anthropic ではあります。cache write の料金は、5 分間のエントリでは基本入力料金の 1.25 倍、1 時間のエントリでは 2 倍です。一方、cache hit の料金は 0.1 倍です。トラフィックがバースト状で、読み取られる前にほとんどのエントリが期限切れになる場合、書き込みの割増料金だけを支払い、読み取りによるメリットは得られません。ログで cache_creation_input_tokens と cache_read_input_tokens を比較してください。比率が 1 に近い場合、キャッシュによって料金が増えています。エントリの有効期間を延ばすか、キャッシュを削除してください。
coding agent は API とサブスクリプションのどちらで実行すべきですか?
通常の利用量で 1 人の開発者が使う場合、サブスクリプションの seat のほうが、従量制の API 料金より通常は安くなります。coding agent は各ターンで大きなコンテキストを再送信し、そのコンテキストにも毎回料金が発生するためです。まず 1 週間分を計測し、API の合計額を seat の料金と比較してください。利用量に急な変動がある場合や、seat では利用できないプログラム経由のアクセスが必要な場合は、API のほうが有利です。API を使おうとした理由が料金ではなく利用上限に達したことなら、Claude の利用上限を回避する方法 には、従量制の課金へ移行するより安く済む方法が複数あります。